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台湾の憲法裁判所にあたる憲法法廷=2024年9月20日、台北、王思婷撮影

 死刑制度は違憲の疑いがあるとして、台湾の全ての確定死刑囚37人が憲法解釈を求めた裁判があり、台湾の憲法裁判所にあたる憲法法廷は20日、死刑は合憲だとしつつ、死刑を極めて厳格に適用するための法令改正を求める判決を言い渡した。判決には法的拘束力があり、台湾当局は2年以内に法令改正をしなければならない。

 台湾総統府は同日、判決を「尊重する」との報道官談話を発表した。一方、死刑廃止に反対する野党・国民党は「実質的な死刑廃止だ」と批判している。

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 判決はまず、「死刑は犯罪の情状が最も重大であり、憲法の下で最も厳格な法的手続きの要件を満たす場合にのみ適用される」とし、その範囲内では合憲だとした。

 そのうえで、取り調べ時には弁護人を立ち会わせなければならないのに、現在の刑事訴訟法にはその規定がなく、憲法が保障する生命の権利や、被告人の適正な手続きを受ける権利、適正手続きの原則に違反すると指摘した。

 また死刑判決を出す場合は、裁判体を構成する裁判官の全会一致が必要だとも指摘。その定めがない現在の法制度は違憲とした。

取り調べの弁護士立ち会いへ法改正

 さらに最終審で死刑判決を下…

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